ダークヒーローネズミ男!
AETHER COLUMN // No.13

ネオンシティを震撼させた「天使災害」とダークヒーロー「ネズミ男」の真実


先日、ネオンライトに溢れるこの巨大都市を襲った天使災害。突然変異的に巨大化した天使が一夜にして高層ビルを破壊し、多くの負傷者を出しました。この未曾有の大事件は、単なる物理的な災害ではありません。それは、この街の集合意識が抱えるネガティブなエネルギー、すなわち巨大なカルマが臨界点を突破して現実世界に具現化した現象として、スピリット界では捉えられています。

天使は生まれてすぐにこの世界のヒーロー、惡魔によって発見され、その力の暴走を防ぐために消滅させられてきました。しかし、今回出現した巨大天使はその厳格なチェック機構をすり抜け、世界の崩壊へと繋がる一歩手前の次元にまでその力を成長させたのです。そして、この異例の成長の背後には、たった一人の人間の影が深く関わっていたという噂が、界隈の探求者たちの間で囁かれています。

彼はその存在を感知しうる惡魔の追跡から、文字通り命懸けで天使を守り抜きました。それは、単なる庇護ではありません。天使というヤミから生まれた重大なエラー体が、ネオンシティという特異な場所で「正しく」成長できるように、安定を保ちながらたった一人で天使を守っていたのです。

しかし、運命は皮肉な結末を用意しました。最終的に、その天使の力を制御することができず、彼は自らの手で育て上げたヤミの存在にトドメを刺した、というのです。

天使を救い、そして殺めたこの人物の行動は、既存の道徳観や宗教観では測れません。彼が行ったのは、「善」でも「悪」でもない。「白」として世界の平和を選んだわけでもなく、「黒」として天使の使命に従ったわけでもありません。彼は、人類とヤミのバランスを保つために行動した「グレー」な存在なのです。

天使を成長させた行為は、世界の滅亡を願う者にとっての善であり、また天使を殺害した行為は、世界の平和を願う者にとっての善であるこの男を、界隈では畏敬の念を込めてダークヒーロー「ネズミ男」と呼んでいます。

今回の事件がヤミと共存する社会にどのような影響を与えるのか。また、天使信仰教団にどのような影響を与えるのか。私たちは、ネズミ男の今後の行動を逐一追っていこうと思います。


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